「鏡で見たときに生え際が気になる……」
「シャンプーでこんなに髪が抜けていたかな……」
ふと以前よりも自分の頭髪が気になるとき、AGA(男性型脱毛症)について考える男性は少なくないのではないでしょか。
ここでは自分がAGAかもしれないと思う男性に向けて、セルフチェックの項目や、実際の診察の流れや治療、その費用の目安について説明します。
AGAの診断方法|チェックすべきはこの9項目!
AGAの見分け方として9項目を紹介します。
ここで紹介するものはあくまでもセルフチェックの目安なので、気になる方はAGAクリニックで確定診断を受けてください。
抜け毛が多くなった・抜け毛の太さも細い
抜け毛の増加や、抜けた毛が細い場合はAGAの可能性があります。
本来のヘアサイクル(毛周期)では2〜6年の成長期があるのですが、AGAになると成長期が数ヶ月〜1年になってしまい、髪が細いまま抜けてしまうという特徴があります。
シャンプーや寝起きなど、髪の毛や頭皮に摩擦がかかるときに抜け毛が増えていないかチェックしてみましょう。
生え際の毛が産毛のように細くなっている
生え際の毛が産毛のように細くなっている場合、AGAによるヘアサイクルへの影響が考えられます。
頭の部位的には、おでこ・頭頂部あたりに産毛のような毛が増えた気がする場合にAGAの可能性があります。
前頭部の生え際が後退してきた
AGAによる薄毛の形には剃り込みのような形のM型、M型が進行したU型、頭頂部から症状が現れるO型の大きく3つがあります。
前頭部の生え際が後退することによりM型となるケースがありますが、意外と自分では気付きにくいこともあります。
気になる方は、一度過去の写真と見比べてみるとよいでしょう。
頭頂部・つむじ部分の毛が減ってきている気がする
AGAによってO型の症状が現れていると、頭頂部・つむじの毛が少なくなります。
以前よりも肌色が見えてしまっている場合はAGAの可能性がありますので、家族や親友など信頼のおける人に見てもらったり、自分で鏡やスマートフォンのカメラ機能を使ったりして確認してみるとよいでしょう。
親族に薄毛の人がいる
AGAが気になる場合、自分の親族に薄毛の人がいないか確認してみましょう。
AGAの発症には、男性ホルモンであるテストステロンとヘアサイクルに関係している5αリダクターゼの結合が原因となっています。
これらの結合により発生するジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体に取り込まれることによってAGAが発症しています。
このような体内の仕組みは遺伝しやすく、とくに男性ホルモン受容体は母方から遺伝を受けやすいものなので、AGAかどうか気になるときは家族・親戚・祖父母・母方の家系に薄毛の人がいないか把握しておくこともが大切です。
毛根に膨らみがなく、ボリュームがないように見える
20代の男性など、髪全体がふっくらしていたのに最近なんとなくボリュームが少なく感じるときも注意が必要かもしれません。
AGAになると細い髪が増えるため、同年代の人と比べたときに気になる場合は一度疑ってみてもよいでしょう。
AGAではなくもともとの髪質による場合もありますので、過去の自分の写真と見比べてみるのも一つの手段です。
生活習慣が乱れている
髪の毛は体の一部なので、普段の食事や睡眠など生活習慣の影響を受けます。
とくに食事ではタンパク質やビタミンB・C、亜鉛などが髪の毛に大切な栄養素なので積極的に摂っておきましょう。
また、脂質の多い食事や睡眠不足、喫煙によるニコチンの摂取などは毛根に栄養を届けるために欠かせない血行に悪い影響があります。
ストレスが多く、発散できていない
ストレスが多すぎると体にさまざまな不調が現れますが、頭皮や髪の毛もストレスの影響を受けます。
うまくストレス発散できていないと、自律神経やホルモンバランスが乱れる原因となり、血行不良や頭皮環境の悪化の原因となるため注意が必要です。
また、ストレスと同様に睡眠不足にも注意が必要です。
睡眠不足はホルモンバランスの乱れの原因になり、疲れが取れないことにもつながります。
自分に合った趣味や、十分な睡眠をとってストレスをケアしていくことが大切です。
頭皮がベタつく・皮脂が多くなったように感じられる
AGAの方の頭皮には、脂質であるトリグリセリドが多いことがわかっています。
トリグリセリドは粘性の高い物質であり、体内では中性脂肪として知られている物質ですので、頭皮のベタつきが気になる方や以前より皮脂量が増えたように感じる方はAGAを疑ったほうがよいかもしれません。
AGAになるとどんな症状が現れる?
続いてAGAの初期症状について説明します。
何らかの変化が頭皮に現れるものですが、下記で思い当たるものがあればAGAの症状が出始めているのかもしれません。
- シャンプーや起床時など抜け毛が増えた
- 産毛のような短い毛、柔らかい毛(軟毛)が増えた
- 前よりおでこが広くなった
- 髪の毛が短くなり、ハリやコシがなくなった
- 手でおさえると以前よりも頭皮が近く感じる
- 頭頂部やおでこの生え際、頭頂部から地肌が透けてみえる
- 頭皮にかゆみを感じる
AGAの確定診断はどこでできる?
AGAはクリニックの問診や視診、血液検査により診断されます。
薄毛の原因にはAGA以外の病気が隠れている場合があり、間違った診断のまま治療を開始してしまうと病気の悪化や体調への悪影響につながってしまうため、血液検査や他の各種検査により確実に診断する必要があります。
AGAクリニックでの診察の流れ
実際にクリニックでは下記の流れで診察や薬の処方が行なわれます。
- 診察
- 治療方針の決定
- 用法用量を守った服薬
- 定期検診で経過観察
AGAクリニックで受けられる治療方法
続いて、AGAの治療方法について紹介します。
治療薬のみでAGA治療する場合
AGA治療薬の種類とそれぞれの効果、費用の目安は下記の通りです。
治療薬にはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。
使用する治療薬
プロペシア:AGAの進行抑制 フィナステリド:AGAの進行抑制 ザガーロ:AGAの進行抑制 ミノキシジル外用薬:発毛の促進 |
治療薬の価格
プロペシア:7,700〜8,200円 フィナステリド:3,800〜6,000円 ザガーロ:6,000〜10,500円 ミノキシジル外用薬:5,000〜13,000円 |
AGA治療は自由診療となりますので、クリニックや医院によって値段が変わります。
気になる場合はお近くのAGAクリニックの料金表を確認してみましょう。
植毛/増毛治療+治療薬でAGA治療する場合
AGA治療には、錠剤で飲むタイプの内服薬と頭皮に使う外用薬の2種類がありますが、増毛や植毛治療という選択肢もあります。
植毛する場合は自毛か人工毛か、どれくらいの本数を植毛するかで費用が変動します。
植毛/増毛治療
自毛植毛(自身の毛を植毛する):費用目安40〜100万円 人工毛植毛(人工毛を植毛する):費用目安26〜78万円(1本あたり数百円) |
自分でできるAGA・薄毛対策方法
自分でできるAGA対策としては、生活習慣の見直し、栄養バランスの良い食事、頭皮環境の正しいセルフケアの3つが大切です。
生活習慣においては睡眠が大切です。睡眠不足だとホルモンバランスが崩れて頭皮の血行不良につながったり、つい食べすぎてしまったり、ストレスがたまりやすくなったりしますので、毎日6〜7時間は眠るようにしましょう。
喫煙者の方はたばこの量を徐々に減らすことが大切です。ニコチンには血管収縮作用があり、毛根に栄養が届きにくくなります。
食事ではタンパク質やビタミンB、ビタミンC、亜鉛の摂取が髪の毛の成長に良い影響をあたえます。脂質を取りすぎると血行によくないため、適度な量に抑えましょう。
頭皮環境のケアでは、シャンプーのときは頭皮を優しくマッサージするようにしてよく洗い流すようにしましょう。ドライヤーで乾かした後は髪がいたみやすい状態になるため冷風で冷ますことが大切です。
いずれも健康な髪の毛を作るために欠かせない要素となります。
AGAかな?と思ったら早期治療が最重要!
AGAのセルフチェック項目や診察の流れ、治療方法やその費用などについて説明しました。
治療にはAGAクリニックでの治療や生活習慣の見直しが大切ですが、とくに重要なことは早期治療です。
AGAは進行性の病気なので、迷っているうちにもヘアサイクルが早まってしまうリスクがあります。
薄毛に悩む男性は3〜4人に1人といわれるほどなので、クリニックを受診することは決して恥ずかしいことではありません。少しでも気になる方はすぐに受診しましょう。
AGA特化遠隔診療サービス「Pesod」では、医師によるオンライン診療に医薬品・発毛剤・育毛剤を組み合わせたパーフェクトトータルケアをサポート。遺伝子検査に基づいた発毛のためのプログラムを策定・提供する医療機関とのマッチングが叶います。
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