AGA治療は一定期間続ける必要があるため、保険適用になるか気になる方も多いでしょう。AGA治療は保険適用の対象外であり、医療費控除も対象外となります。
本記事では、AGA治療が保険適用外である理由と、薄毛でも保険適用になる症状、費用相場・費用を安く抑えるポイントを解説します。これからAGA治療を始める予定の方、なるべく安く治療を続けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
AGA治療は保険適用の対象外
AGA治療は自由診療にあたり、基本的には保険適用の対象外です。公的医療保険である国民健康保険・社会保険（健康保険）・後期高齢者医療制度が適用されない診療のため、全額自己負担です。
自由診療は自費診療ともいわれ、診療する目的が傷病の治療でない場合や厚生労働省が承認していない医薬品・治療を行う場合、自由診療となります。
AGAの原因はさまざまだとされますが、中でも男性ホルモンの一種が大きく関係しているといわれます。AGAにより大きなストレスを感じることもありますが、健康に被害は及ばないと判断されているため自由診療という扱いです。AGA治療のほか、歯科矯正や美容整形なども自由診療となります。
ただし、AGA以外の理由で薄毛治療が必要な場合には保険適用になる場合もあり、一概に「薄毛治療は保険適用の対象外」だとはいえない点に注意が必要です。
円形脱毛症や自己免疫疾患による薄毛治療は保険適用になる場合も
保険適用になる薄毛治療に、円形脱毛症や自己免疫疾患などがあります。円形脱毛症にはさまざまな原因があるといわれてきましたが、直接的な原因は「自己免疫疾患」だという説が有力です。
自己免疫疾患は、免疫の異常から引き起こされる病気であるため、傷病の治療が目的だと判断されます。そのため、保険適用となるのです。
健康を害しているから薄毛が引き起こされているか、それともAGAなどが原因となっているかは、医師の診察でなければわかりません。自身の症状が保険適用になるのかは、医師の判断が必要になることを理解しましょう。
AGA治療は医療費控除も対象外
AGA治療は医療費控除の対象外となるため、税負担軽減はできません。医療費控除の対象は、所得税法などの法令で定められています。国税庁の「No.1122 医療費控除の対象となる医療費」で公表している医療費控除の対象となる医療費の中に、AGA診療の要件を満たす内容はありません。
妊娠・出産など一部例外もありますが、医療費控除の対象は、健康にかかわる治療や療養に関連するものがほとんどです。AGA治療は健康にかかわる病気ではないと判断されるため、医療費控除も対象外となります。
AGA治療の費用相場｜目安は月1万円〜3万円
AGA治療の費用は、どのような治療を行うかにより相場はまちまちです。内服薬のみ、または内服＋外用薬の目安としては、月1～3万円が費用相場だといえるでしょう。
| 月額費用の相場 | 年間費用の相場 | |
| AGA治療薬（内服薬）のみ | 約4,000～8,000円 | 約70,000～90,000円 |
| AGA治療薬（内服＋外用） | 約20,000円～ | 約250,000円～ |
| AGA治療薬（内服＋外用）＋植毛・増毛治療 | 約100,000円～ | 約500,000円～ |
AGA治療薬（内服薬）のみの場合、まずはフィナステリドやデュタステリド成分の入った、進行を止める予防薬の処方が多くなっています。外用薬は、ミノキシジルという発毛を目的とした成分が含まれることがほとんどです。成分の濃度が濃くなるほど費用は高くなります。自毛植毛は植毛する本数が増えるほど費用が高くなり、増毛治療は使用する成分の量が多くなるほど、費用は上がります。
AGA治療は自由診療のため、費用の決め方に基準はありません。クリニックが自由に費用設定でき、初診料や再診料・血液検査・カウンセリングが無料の場合や、モニター価格が設定されている場合もあります。また、一部のAGAクリニックでは、高額な広告費を回収するため、メソセラピーやHARG療法等、1本数万円する注射のセットの販売営業をかけてくるところも少なくありません。
相場を考慮するだけでなく、どこまでが費用に含まれるのか確認することをおすすめします。より詳しい内容は、こちらの記事でご確認ください。
AGA治療の費用を安く抑えるために重要なこと
AGA治療は保険適用外であり全額を自己負担するため、なるべく費用を安く抑えられるようにしたいと考える方も多いでしょう。また、治療となった場合に、費用面で損をしたくないと考えるのは当然です。
AGA治療の費用を安く抑えるためには、以下の5点が重要になります。
- 早期受診・治療
- 普段からのヘアケア
- 生活習慣を整える
- 治療薬の正しい服用
- 適切にクリニックに頼る
AGAかな？と思ったら早期受診・治療を心がける
AGAを疑った段階で、クリニックの受診を心がけることが重要です。AGAは進行性の病気であることがわかっており、現段階では完治する方法は見つかっていません。そのため、髪の毛が抜けてしまう前に対処することが大切です。
早期から治療を始められれば、抜け毛を予防する内服薬のみで対処できる可能性が高まります。抜け毛にならなければ発毛治療を行わなくて済み、結果として費用を安く抑えやすくなります。
ワンクリニックでは、AGAに特化した診療をオンラインで行っているため、人目を気にしてしまう方や通院時間を短縮したい方におすすめです。
普段から丁寧なヘアケアを行いAGAの進行を予防する
AGAの進行を抑制させるためには、普段からの丁寧なヘアケアが大切です。AGAは男性ホルモンが主な原因であるといわれるため、多くは遺伝の影響と考えられていますが、外的要因も薄毛の原因になりえます。
毛髪が抜け毛にならず健やかに育つには、毛周期と生えてきた毛髪の状態が関係します。頭皮の状態がよくないと、髪の成長に必要な栄養が届かず、毛穴トラブルにより生えてきても抜けてしまうという結果になりかねません。
そのため、普段からの丁寧なヘアケアを心がけ健康な頭皮や毛穴の状態を保つことは、AGAの進行を予防するために重要なのです。
毎日の生活習慣を整える
健康な髪を維持するためには、髪の毛を作る栄養素を摂取し、頭皮の状態を良好に保つことが重要です。これらは、毎日の生活習慣を整えることで実現しやすくなります。
そもそも髪の大部分はタンパク質で構成されており、中でもケラチンという成分がほとんどを占めるといわれています。ケラチンは食品やサプリなどで摂取でき、摂取した成分は血液と共に髪に運ばれます。この際、頭皮が血行不良だと、髪の毛に栄養が届きにくくなるのです。
栄養素を取り入れるためだけでなく、血行促進にも食事バランスを整えることは効果的です。さらに、十分な睡眠や適度な運動は血流改善に必要だといわれます。 毎日の生活習慣を整え髪や頭皮の健康を保つことができれば、治療に必要な薬も少なくて済みます。結果として、費用を安く抑えられるでしょう。
治療薬の正しい服用を心がける
AGA治療薬に限らず、薬は正しく服用しなければ思うように効果を発揮できません。効果が出なければ、さらに薬を継続する必要があったり、新たな薬を追加したりすることになるでしょう。そうなれば、当然ですが費用は高くなります。
最大限の効果が出るよう治療薬は正しい服用を心がけましょう。また、AGA治療薬には同じ成分の薬でも先発品と後発品（ジェネリック薬品）があります。ジェネリック薬品のほうが安価に済む場合が多いため、取り扱っているクリニックに受診すれば、費用を抑えやすいでしょう。
セルフケアのみで治そうとしない
AGAをセルフケアのみで治そうとすると、クリニックに行くよりも費用が高くなる可能性があります。セルフケアではAGA治療薬が使用できません。個人で手に入れられる薄毛対策の製品などは、クリニックで処方される治療薬に比べ、高い効果を期待しづらいと考えられます。
さまざまな製品を試してもセルフケアではなかなか効果が感じられず、結果としてクリニックに通うことになれば、費用はかさんでしまいます。自身にとって適切な治療を行い費用を抑えるためにも、信頼できるAGAクリニックを受診するのがおすすめです。
AGA治療は一生必要？やめどきはいつ？
AGAは進行性であるため、放置すると症状が進行する病気です。進行を抑え、発毛を促す治療法は確立されていますが、現在では完治できる治療法はありません。そのため、ある程度の毛量をキープしたい場合は、治療し続ける必要があります。
進行を抑えたり発毛を促したりして、一度自分で納得できる毛量にさえなれば、医師の判断により減薬できる可能性はあります。症状が落ち着けば通院の回数を減らすことや、オンライン診療で薬のみ購入も可能です。進行させないための治療は必要ですが、負担がかかりづらい方法で治療を続けていける病気でしょう。
また、AGA治療をやめると薄毛は進行する場合がほとんどのため、治療のやめどきは人それぞれです。「薄毛が気にならない年齢になったら」「ヘアスタイルを薄毛に合わせたものに変化させてもいいと思えたら」など、自身が納得できるタイミングがやめどきとなるでしょう。
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まずはAGAクリニックのオンライン診療でカウンセリングを受けよう
AGA治療は自由診療のため、保険適用外となります。自身の毛髪状況やどこまで髪を生やしたいかにより、治療方法はまちまちです。費用が抑えられるのは進行を抑える内服薬の場合、相場として月額6,000円程度から始められるクリニックが多いでしょう。
AGAは進行してから髪を生やすより、進行を食い止める治療のほうが安価になる傾向です。そのため、普段からのヘアケア・生活習慣を整えるなど、髪が抜けないような対策が大切となります。セルフケアでは効果に大幅な期待はできないことや、早期の治療を行えば髪が抜ける前に対処しやすいことから、早めの受診がおすすめです。
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