抜け毛が増えたり生え際の薄さが気になったりしている方に向けて、AGAにおける毛根の特徴からAGAであるかどうかの見分け方を紹介します。毛根が休眠・死滅した場合の対処法や防止するためのセルフケアについても詳しく解説しますので、薄毛で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
毛根の特徴からAGAかどうか判断する方法
髪の毛は、皮膚の表面から露出している「毛幹」と、皮膚に埋まっている「毛根」に分けられます。
AGAの疑いがある毛根には特徴があるため、以下で詳しく見ていきましょう。
髪の毛の毛根ってそもそもどの部分？
皮膚の根元に埋まっている毛根は、皮脂を分泌するための皮脂腺 や髪の成長にかかわる毛球部などで構成されています。
なかでも、髪を頭皮につなぎとめる役割をもつ毛根鞘 （もうこんしょう）は、通常抜けた髪の毛についている半透明でぷるぷるとした触感をもつ組織です。
AGAは、髪の毛の成長サイクルが早まることで成長する前に抜けてしまう薄毛症状の一つですので、毛根も成長したものと比べると小さい、またはまったくない状態であることが多い傾向にあります。そのため、抜けた毛の毛根を確認することでAGAかどうかの判断が可能です。
AGA患者の毛根の特徴
AGA患者の毛根の特徴として、「毛根に膨らみがなくなる」「毛根鞘にベタつきがある」ことが挙げられます。
膨らみがないのは成長前に抜けてしまっていることが理由ですが、ベタつきがあるのは皮脂腺から過剰に分泌された皮脂が原因です。
過剰な皮脂は、AGAに限らず頭皮に悪影響を与える可能性が充分にあるので、日頃から健康な頭皮を維持することを心がけましょう。
毛根は死滅してしまうともう髪は生えない？
毛根は一度死滅してしまうと復活することはできないため、植毛などが必要です。
しかし、基本的に毛根は脱毛用レーザーなどの強い刺激を与えない限りは死滅することはなく、まして頭髪で約10万前後ある毛根が広範囲で死滅することは考えられません。
では、なぜ薄毛という現象が起こるのでしょうか。
毛根の休眠状態
毛根が死滅している訳ではないのに薄毛になっている場合は、以下の理由などで休眠状態に入っている可能性が高いと考えられます。
- 過剰な飲酒
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 喫煙
しかし、休眠状態である限りは再び髪の毛が生える可能性があるため、乱れたヘアサイクルを正すことで毛根の復活を促せます。
毛根が死滅しても復活させる方法/毛が生える方法はあるのか
毛根が死滅してしまうと復活させることは難しく、植毛や再生治療を行う必要があります。
しかし、休眠状態の場合は、投薬や毛髪再生治療などのAGA治療で復活させることが可能です。初期の段階であればよりAGA治療の効果は高まるため、なるべく早く行動を起こすことが大切でしょう。
AGAの治療についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事：AGA治療は効果ある？効果が早い人と後悔してしまう人の違いは何なのか解説
毛根の死滅を防ぐためのセルフケア
薄毛治療を効果的に行うために、日頃から以下のような毛根の死滅を防止するセルフケアを欠かさないことが重要です。
生活習慣の改善
毛根の死滅を防ぐために、睡眠の質を向上させ、食生活を改善しましょう。睡眠は長ければよいという訳ではなく、寝る前にハーブティーを飲んだり、寝る直前までスマホなどを見たりしないなどして、睡眠の質を向上させることが大切です。
また、食生活においても髪の毛の成長に必要なタンパク質やビタミンを摂取できる、納豆や緑黄色野菜、ナッツ類などを積極的に取り入れましょう。
栄養バランス
髪の毛の成長にはタンパク質やビタミンが重要ですが、髪の毛の主成分ケラチンの生成にかかわる亜鉛や、細胞の老化を抑制する作用があるイソフラボンなど、その他にも多くの栄養が必要です。
そのため、偏った食べ方をするのではなく、必要な栄養素を積極的に取り入れつつバランスのよい食事を心がけましょう。
ヘアケア
健康的な頭皮を維持するには、日頃から頭皮マッサージをしたり刺激の少ないシャンプーに変えてみたりするなど、ヘアケアを怠らないようにしましょう。特に、高級アルコール系のシャンプーだと洗浄力が強すぎるため、アミノ酸系シャンプーや石けん系シャンプーがおすすめです。
育毛剤・発毛剤を使用する
効果的なヘアケアの方法として、育毛剤や発毛剤を使用することもおすすめですが、それぞれ用途が異なるため、特徴をしっかりと理解しておきましょう。
育毛剤は髪の毛の成長を促し、頭皮のコンディションを整えることができることから、ボリュームが気になる方や毛髪が細くて短い方などにおすすめです。発毛剤には、日本で唯一発毛効果が認められている「ミノキシジル」と言う成分が入っており、薄毛で頭皮が気になる方や脱毛に悩んでいる方に効果が期待できます。
また、毛髪強度が弱い方は、より育毛に特化したケアが必要です。毛髪の形態や太さは遺伝子に左右されるため、AGA治療の際には、遺伝子検査を行い、一人ひとりに合った育毛剤を使用しましょう。
薄毛や脱毛対策についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事：薄毛対策で効果的な方法は何がある？食事・グッズ・生活習慣の3観点から解説！
「AGAかも…」と思ったら早めにクリニックに相談！
髪の毛にとって毛根をよい状態に保つことは非常に重要であり、日頃からセルフケアを怠るとAGAなどの薄毛の原因となってしまいます。抜け毛を確認して毛根が小さい・細いと感じたのであれば、すぐにAGAクリニックで診断してもらい、早期治療を受けることで、効率的かつ経済的に薄毛の悩みを解決できるでしょう。
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