最近、薄毛(AGA)が気になっていませんか? もう少し様子をみても大丈夫か、手遅れにならないかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、「AGAの手遅れ」とはどのような状態かを解説するとともに、AGA治療の望ましい開始時期や対処法についてお伝えします。薄毛が気になり始めた方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
AGAの手遅れの状態とは「毛根死滅」で新しい毛が生えなくなった状態のこと
薄毛(AGA)治療は、「毛根死滅」が広がる前に開始しましょう。毛根死滅とは、髪の毛の元となる毛母細胞の働きが停止し、新しい髪の毛が生えない状態をいいます。毛根死滅が広範囲にわたると、発毛・増毛させるには手遅れといわざるをえません。
ただし、一気に毛根死滅が広がることはあまりありません。日本人の毛根はおよそ10万本あり、毛根1つごとのヘアサイクルが異なるためです。 ヘアサイクルには、新しい毛が生える「成長期」、毛が抜ける「退行期」、毛が抜けた後の「休止期」があります。たいていのAGAでは、毛根の働きが鈍くなり、「成長期」が短くなっています。そのため、AGA治療によりヘアサイクルを正常に戻すと、毛根の働きが復活する可能性があります。
AGAの進行速度と段階
AGAの進行速度と段階を知るには、ハミルトン・ノーウッド分類表を活用しましょう。額の生え際のAGA進行は、7段階に分類されます。
Ⅰ型は、生え際が少し後退するものの、まだ見た目が気にならない状態です。Ⅱ型になると、生え際の薄毛や髪のボリュームが気になり始めます。Ⅱvertex型やⅡa型のように、頭頂部や前頭部の薄毛が先に進行する人もいます。Ⅲ型になると、額の広さが目立ち、AGAと明確に診断される段階です。
Ⅳ型では、生え際と頭頂部の薄毛が進行して、全体的に頭皮の見える範囲が広がるでしょう。Ⅳ型以降はAGA治療の効果を感じにくくなるといわれているため、Ⅳ型前から治療を開始するのがおすすめです。Ⅴ型は生え際から頭頂部の頭皮が露出し始める段階、Ⅵ型は生え際から頭頂部の頭皮が完全に露出した状態、Ⅶ型は頭頂部よりさらに後ろまで薄毛が進行し頭皮が露出した状態をいいます。
関連記事:AGAの進行速度は基本ゆっくりだが「早期治療」を心がけることが最も重要!
AGAは進行性の脱毛症のため放置すれば「手遅れ」に近づいてしまう
AGAは、進行性の脱毛症です。適切な治療をせずに放置すれば、手遅れの状態になりかねません。薄毛の範囲が広かったり、年齢を重ねていたりするほど、AGA治療の効果が出るまでには時間がかかります。治療効果が出るまでに時間がかかると、諦めて治療を中断してしまうリスクもあります。
治療を中断している間にもAGAは進行し、状態が悪化することもあるかもしれません。薄毛が気になったら、すぐにAGA治療を開始しましょう。
毛根死滅や広範囲の脱毛が起きてしまったらAGA治療は限界?
もし広範囲の脱毛や毛根死滅が起きてしまったら、どうなるでしょうか。残念ながら、自力で毛量を増やしたり、新たな毛の発育を促したりすることは難しくなります。
まだ毛根死滅が進んでいない段階でも、広範囲の脱毛が起こると見かけにも変化がでてきます。周囲の友人や家族の反応にショックを受けてしまうこともあるかもしれません。
広範囲の薄毛に対して、AGA治療や植毛をおこなう場合は、費用も高くなる傾向にあります。早めに治療を開始することで、精神的・経済的な負担も軽減できるでしょう。
自毛植毛や人工毛植毛で増やすことは可能。ただし費用は高くなる
もし毛根が死滅しても、植毛で毛を増やすことは可能です。植毛には、自分の後頭部の毛を移植する「自毛植毛」と人工毛を植える「人工毛植毛」があります。どちらも脱毛しているところに植毛するので、広範囲で薄毛が進行している場合は費用が高くなります。
植毛の費用は、月額2〜8万円ほどが目安です。広範囲の植毛では、1回あたり50~80万円ほどかかることもあるでしょう。植毛をしても、植毛部以外のAGA進行は止められません。さらに脱毛が発生した場合は、追加の植毛が必要となるでしょう。
関連記事:AGA治療の費用相場はいくら?保険適用される?AGA治療で後悔しないためのポイントも解説
AGAが手遅れになる前にすべきことは「早期治療」一択
AGAでは、「なんだか抜け毛が増えてきた気がする」というタイミングで一度専門医にかかることが重要です。AGAを放置すれば、いずれ毛根死滅が起こり、手遅れとなりかねません。早期治療は、治療費を抑えられる可能性も高くなります。AGAの進行度によって、治療薬の種類や数が異なるためです。
初期であれば、AGAの進行を予防する薬のみで済むかもしれません。AGAが進行している場合は、発毛を促す薬を併用しなくてはならず、さらに費用が高くなります。早めに治療を開始することで、薄毛へのコンプレックスを解消することもできるでしょう。早期治療をすることで、経済的・精神的負担の軽減が期待できます。
AGA治療は長期が基本!継続することが大切
AGA治療には、「AGAの進行を予防する薬」と「発毛を促す薬」があります。AGAの進行度に合わせて、2種類の薬を併用する場合もあるでしょう。治療薬には、飲み薬と塗り薬の2タイプがあります。予防、発毛促進とも効果が出るには、およそ3~6ヶ月かかるといわれています。費用の目安は、月額3,000~1万2,000円ほどです。
毛髪の成長因子を頭皮に直接注入して発毛を促す「注入療法」という治療法もあります。注入療法は、3~4週間に1度のペースでおよそ6ヶ月から1年継続するのが望ましいといわれています。費用は、月額2~8万円ほどかかります。
治療方法 | 期待できる効果 | 効果を感じるまでの期間 | 費用目安(月額/年額) |
脱毛抑制の内服薬 (デュタステリド内服薬やフィナステリド内服薬) | 薄毛の進行を抑制する | 3~6ヶ月 | 月額3,000円~1万円 |
発毛促進の内服薬 (ミノキシジル内服薬) | 発毛を促す | 3~6ヶ月 | 月額5,000~1万2,000円 |
発毛促進の塗り薬 (ミノキシジル外用薬) | 発毛を促す | 3~6ヶ月 | 月額5,000~1万5,000円 |
注入療法 (メソセラピーやHARG療法) | 発毛を促す | 6ヶ月~1年 | 月額2~8万円 |
AGAの進行を遅らせるためには「生活習慣・食事・ヘアケア」も重要
AGAの進行を遅らせるには、生活習慣や食事、ヘアケアにも気を配りましょう。良質な睡眠をとり、なるべくストレスをためないようにしてください。ストレスがたまると、自律神経が乱れ、頭皮への血流も悪くなってしまいます。たばこに含まれるニコチンも頭皮の血管を収縮させるので、なるべく禁煙しましょう。また、栄養バランスのよい食事で、髪の成長に必要なタンパク質やビタミン類を摂取することも大切です。
過度のアルコール摂取や極端なダイエットは、栄養素が毛根細胞まで届かなくなるので避けましょう。ヘアケアでは、必要な皮脂まで洗い流してしまうので、1日に何回もシャンプーをするのは控えてください。頭皮環境をよい状態に保つため、帽子やヘルメットをできるだけ被らない、髪が引っ張られるようなヘアスタイルを避けるといったことも大切です。
AGAで後悔する前に「早期受診・治療」を心がけよう
AGAは徐々に進行するため、薄毛が気になる段階で早期受診と治療を検討しましょう。新しい毛が生えない「毛根死滅」の状態になると、手遅れになってしまいます。AGAの進行速度や段階を知りたいときは、前述のハミルトン・ノーウッド分類表を参考にしてみてくださいね。
AGA治療のタイミングが遅れてしまうと、治療効果が出るのにも時間がかかります。精神的・経済的負担を減らすためにも、早期治療が望ましいでしょう。AGA治療と合わせて、生活習慣や食事、ヘアケアにも気を配るとAGA治療との相乗効果が期待できます。
薄毛・抜け毛が気になりだしたら、まずはAGAクリニックを受診しましょう。AGAの診察は、オンラインでも可能です。AGA特化遠隔診療サービス「Pesod」では、医師によるオンライン診療に医薬品・発毛剤・育毛剤を組み合わせたパーフェクトトータルケアをサポート。遺伝子検査に基づいた発毛のためのプログラムを策定・提供する医療機関とのマッチングが叶います。「Pesod」のオンライン診療で、自分に最適な治療法を探していきましょう。
コメント