薄毛対策として、育毛剤やサプリメントを使っている人もいるでしょう。様々なグッズや効果が期待できるシャンプーなどもありますが、一部の情報では「効果がない」と言われているものもあります。しかし、薄毛の対策で有効な方法はあり、きちんと実行することで十分な対策になりうるのです。
本記事では、薄毛対策に効果的な方法を3つ、詳しく解説します。
薄毛対策に効果的な方法【3選】
薄毛の対策には、大きく分けて3つの対策があります。
- 食事
- グッズ
- 生活習慣
以下の章で詳しく解説しますが、いずれの方法も即効性がある方法ではありません。大前提として本記事で紹介している方法は、継続を前提に進めなければならないのです。日頃の生活において以下の内容に気を付けつつ、継続を怠らないようにしましょう。
薄毛対策【食事編】
ひとつ目は食事です。具体的には以下の栄養素をバランスよく摂取することで薄毛対策になると言われています。
- タンパク質
- ミネラル
- ビタミン
- イソフラボン
それぞれ詳しく解説します。なお、各項目で使用している含有量は文部科学省の「食品成分データベース」の数字を使用しています。
タンパク質が豊富に摂れる食材
タンパク質は毛髪の90%を構成する成分であり、18種類のアミノ酸として存在しています。これをケラチンと呼びます。ケラチンは摂取したタンパク質を18種類のアミノ酸に分解し、再合成したものです。
この18種類のアミノ酸のうち9種類は、人間が体内で作り出せない必須アミノ酸からしか生成されません。また、非必須アミノ酸も摂取しなくていいわけではないため、両方のアミノ酸を生成できるタンパク質を摂取する必要があるのです。動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方を取り入れるようにしましょう。
食材 | 100gあたり |
鶏肉(むね・皮なし) | 24.4g |
卵(鶏卵・全卵・生) | 12.2g |
魚(鮭・鱒、焼き) | 28.1g |
大豆(全粒・乾燥) | 33.8g |
おから(乾燥) | 23.1g |
ミネラルが豊富に摂れる食材
ミネラルとは16種類の無機質の総称で、ナトリウムやリンなどのことをまとめた名称です。薄毛対策においては亜鉛が重要とされており、積極的に摂取したい成分です。
よく「ワカメを食べると髪が生えてくる」といわれますが、実際にはあまり効果がないと言われています。ひじきも同様で、ミネラルの中でも亜鉛が少ないため、あまり効果が期待できないのです。以下の表の食べ物を中心にミネラルを摂取するといいでしょう。
食材 | 100gあたり |
生牡蠣 | 14.0mg |
プロセスチーズ | 3.2mg |
牛肉(もも・赤身・生) | 4.5mg |
レバー(鶏・生) | 3.3mg |
するめ(加工品) | 5.4mg |
ビタミンが豊富に摂れる食材
薄毛対策において、ビタミンも重要な役割を持っています。ビタミンの種類によって効果が異なるため、以下の表で確認しましょう。
ビタミンの種類 | 代表的な食材 | 100gあたり | 主な効果 |
ビタミンB1 | 玄米 | 0.41mg | ・タンパク質及びアミノ酸の吸収を補助 ・毛母細胞の分裂サポート ・皮脂分泌量コントロール |
ビタミンB2 | レバー(鶏・生) | 1.8mg | ・タンパク質及びアミノ酸の吸収を補助 ・毛母細胞の分裂サポート ・皮脂分泌量コントロール |
ビタミンB6 | バナナ | 0.38mg | ・タンパク質及びアミノ酸の吸収を補助 ・毛母細胞の分裂サポート ・皮脂分泌量コントロール |
ビタミンB7(ビオチン) | 卵(鶏卵・全卵・生) | 24.0㎍ | ・皮膚・髪の毛の健康維持 ・新陳代謝の活性化 ・血流促進 |
ビタミンB12 | 牛乳 | 0.3㎍ | ・タンパク質及びアミノ酸の吸収を補助 ・毛母細胞の分裂サポート ・皮脂分泌量コントロール |
ビタミンE | アーモンド(いり) | 28.7mg | ・抗酸化作用 ・血流の促進及び血管の保護 |
ビタミンA | ほうれん草(ゆで) | 0.45mg | ・頭皮の乾燥防止 ※摂りすぎ注意 |
ビタミンC | ブロッコリー(ゆで) | 55.0mg | ・コラーゲン生成の促進 ・抗酸化作用 |
上記のうち、ビタミンAだけは過剰摂取に注意してください。頭皮をはじめとする皮膚や粘膜を丈夫にする働きがありますが、摂りすぎると皮膚が硬化し、かえって薄毛の原因となってしまいます。
イソフラボンが豊富に摂れる食材
大豆が代表的な食品であるイソフラボンも、薄毛予防に効果的であると言われています。AGA治療で働きを抑制させる5aリダクターゼの活性化を抑える効果がイソフラボンにもあるとされており、注目を集めています。
とはいえ、イソフラボンだけでAGAを改善することは難しいでしょう。あくまでも予防効果がある食品として摂取するようにしてください。
食材 | 100gあたり |
きなこ | 266.2mg |
揚げ大豆 | 200.7mg |
大豆 | 140.0mg |
納豆 | 73.5mg |
豆乳 | 24.8mg |
薄毛対策【グッズ編】
薄毛対策のグッズにはいくつか種類がありますが、代表的なものは以下のとおりです。
- 育毛剤・発毛剤
- シャンプー
- 頭皮マッサージャー
それぞれに一長一短があるため、それらを踏まえてどのグッズを使うのかを検討しましょう。
薄毛対策におすすめの育毛剤・発毛剤の選び方
ドラッグストアなどで購入できる育毛剤や発毛剤は、薄毛予防にある程度の効果を発揮します。価格は3,000円~1万円と比較的高額。量が少ないため、基本的にはひと月に1回程度は新しいものを購入しなければならないでしょう。
また、将来的な薄毛を防止したい育毛剤か、発毛を促進させたい発毛剤かを選択しなければなりません。目的が予防なのに発毛剤を使っていては意味がないため、自身が求めている効果はどちらかを見極めて購入してください。
薄毛対策におすすめのシャンプーの選び方
薄毛対策におすすめのシャンプーは、アミノ酸系洗浄成分を使用したものです。頭皮を保護する機能(バリア機能)が含まれているかどうかがポイントになります。
育毛剤・発毛剤同様にコストがかかるのがデメリットです。また、ひと口にアミノ酸系洗浄成分配合のシャンプーと言っても種類はさまざま。効果が実感できるのも遅いため、予防という観点で使用するのがベストです。
薄毛対策におすすめの頭皮マッサージャーの選び方
頭皮マッサージャーは、初期投資が高いもののランニングコストは控えめであるため、総合的な経済性では3種類の中でもっとも高いと言えます。頭皮と毛穴をきれいに保つほか、血行促進が期待できるものを選ぶといいでしょう。
注意点としては防水機能の有無が製品によって異なる点です。薄毛対策のシャンプーと併用するのであれば防水機能付きが第一候補になります。また、ブラシの形状も製品によって違いがあるため、ブラシの動きをチェックしてから購入してください。
薄毛対策【生活習慣編】
薄毛対策は、生活習慣でできることもあります。禁煙・禁酒や睡眠時間などさまざまなポイントがありますが、特に改善したいのは以下の2つです。
- ストレスの発散
- 手軽な運動
詳しく見ていきましょう。
ストレス発散方法の例
ストレスの発散方法で代表的なものは、以下のものです。
- 日光浴をする
- 映画や読書で感動する・笑う
- 創作や作業に打ち込む
- 散歩をする
- 入浴をする
上記のものが一般的ですが、ストレスの発散方法は人によって異なります。自分が一番リラックスできるものを選択し、休日などに思い切り楽しむことが重要です。方法というよりも何も考えずに過ごせること・できることがもっとも重要です。
手軽にできる運動の例
運動も同様に、自身が一番打ち込めるものをするといいでしょう。科学的には血行促進なども関係しますが、何も考えずに打ち込めるのであればどの運動をしなければならないという制限はありません。運動習慣のない人は、以下のような運動を取り入れてもいいでしょう。
- ウォーキング
- ジョギング
- サイクリング
専用の道具を購入する必要はなく、自前のもので構いません。
薄毛対策は自分で行うのとAGA治療どちらがコスパ良い?
薄毛対策は自前でもできますが、AGA治療という形で対策もできます。しかし、気になるのはコストパフォーマンスという人も少なくないでしょう。実際にはどちらが優れているのか、詳しく見ていきます。
薄毛対策グッズ(育毛剤・シャンプーなど)の費用目安は5,000円〜1万円程度
本記事で紹介した薄毛対策グッズを使用する場合、かかるコストは1ヶ月当たり5,000円~1万円です。頭皮マッサージャーのような高額なものは初期投資が高額になりますが、以降の費用はあまりかかりません。
シャンプーは、一般的なものと含まれる成分が異なることからやや高額になるでしょう。継続的に購入・継続しなければならず、効果の実感も遅い傾向にあるため、個人差はありますがコストパフォーマンスが高いとは言えないでしょう。
AGA治療の費用目安は月額1〜3万円程度
AGA治療の場合、費用の目安は月額1~3万円程度です。保険が使えない自由診療であるため治療費がどうしても高額になりがちです。しかし、検査から自分に合った薬の処方までをしてもらえると考えれば、決して高い金額ではないでしょう。
また、セルフケアの場合は自身で状態を見極めなければなりませんが、AGA治療では専門医が見てくれます。無駄な費用をかける必要もないため、総合的に見てコストパフォーマンスはいいと言えるでしょう。
AGA治療の費用相場は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:AGA治療の費用相場はいくら?保険適用される?AGA治療で後悔しないためのポイントも解説
より高い効果を期待するなら「AGA治療」がおすすめ
セルフケアは継続的な予防策として有効です。自身の生活習慣や食生活を見直すだけでできるため、難しいハードルもありません。しかし、すでに薄毛になってきていて予防だけではどうにもならないこともあります。高い効果を期待するならAGA治療がおすすめです。
進行してしまった薄毛は、個人ではどうしようもできません。また、セルフケアで取り組んでいることが自身に効果があるのかも不明なままです。長い目で見て高い効果を期待するのであれば、医療機関でのAGA治療に取り組むことをおすすめします。
AGA特化遠隔診療サービス「Pesod」では、医師によるオンライン診療に医薬品・発毛剤・育毛剤を組み合わせたパーフェクトトータルケアをサポート。遺伝子検査に基づいた発毛のためのプログラムを策定・提供する医療機関とのマッチングが叶います。
「AGA治療を始めたいけど、クリニックに行く時間がない」「人目が気になる」という方は、まずは「Pesod」のオンライン診療を受けてみてはいかがでしょうか。
薄毛対策は日頃のケアと早期治療が最善策!
薄毛対策は、意外に簡単なことからできることがほとんどです。食生活や生活習慣の見直しといった誰でもできるものから、育毛剤・発毛剤などのグッズを使ったケアまでさまざまですが、いずれの対策も早期に行うことで高い効果を発揮するでしょう。
薄毛の早期発見には日頃のケアとチェックが欠かせません。定期的に髪の毛の状態を確認し、適切な薄毛対策に取り組むことが重要です。
コメント