薄毛治療というと、最近はAGA治療を専門にするクリニックが多く、検討する人も増えているでしょう。一方で、保険適用での治療を期待して皮膚科を考える人もいます。AGAを治療するにはどちらがおすすめなのかはっきり知りたいと考えている人も少なくありません。
本記事は、皮膚科とAGAクリニックの治療法の違い方やメリット・デメリット、病院を受診する基準を解説します。
薄毛(AGA)治療は皮膚科でもAGAクリニックでも可能
結論から言えば、AGA治療は皮膚科でもAGAクリニックでも可能です。ひと口に薄毛と言ってもAGAだけではなく円形脱毛症や休止期脱毛症などの原因が考えられるためです。皮膚科を受診することで、何が原因なのかがはっきりするため皮膚科を受診するのもいいかもしれません。
しかし、治療の選択肢が豊富で専門性が高いのはAGAクリニックです。後述しますが、皮膚科は薄毛治療の専門病院ではないため、治療方法が限定されています。ひとつでも選択肢を増やしたいのであれば、AGAクリニックで治療を受けるといいでしょう。
皮膚科とAGAクリニックの薄毛(AGA)治療の違い
皮膚科とAGAクリニックには以下のような違いがあります。
皮膚科 | AGAクリニック | |
治療方法 | ・内服薬の処方 ・外用薬の処方 | ・内服薬の処方 ・外用薬の処方 ・メソセラピー ・植毛 など |
期待できる効果 | 現状維持できる | 髪の毛を取り戻せる |
薄毛の専門性 | 低い | 高い |
保険適用 | 保険診療(一部自由診療) | 自由診療 |
費用相場 | 5,000~10,000円/月 | 15,000~30,000円/月 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
皮膚科の薄毛(AGA)治療の特徴
皮膚科でのAGA治療は、基本的には現状維持です。発毛に関する施術・治療は受けられないため、今の状態を維持したいという人に向いています。また、AGAクリニックに通うのに何となく抵抗がある人も、比較的通いやすいでしょう。
自身がAGAだと思っていても、実際は違う病気の可能性もあります。AGAクリニックでは診断できないほかの原因で薄毛になったとわかった場合、治療方法を切り替えて継続して通うこともできます。
皮膚科で薄毛治療をするメリット
皮膚科で薄毛治療をする最大のメリットは経済的負担を抑えられる可能性がある点です。AGA治療は基本的に自由診療ですが、症状によっては保険診療が適用されることもあります。保険診療になれば負担は全体の3割となるため、大幅な負担軽減が望めます。
また、診療ガイドラインに従った治療を受けられるのもメリットです。日本皮膚科学会が定めた、推奨度Aの治療が行われます。ガイドラインで推奨されていない治療法を勧める可能性もあるAGAクリニックと比較すると、安心して治療を受けられます。
皮膚科で薄毛治療するデメリット
皮膚科での薄毛治療では、現状維持が基本です。そのため発毛などを期待する人はそもそも皮膚科では治療を受けらません。皮膚科で行われる治療は薄毛の進行を食い止めるものであることを覚えておきましょう。
もうひとつのデメリットとしては、皮膚科は薄毛治療の専門家ではない点です。そのため治療の選択肢が非常に少なく、融通が利きにくいという特徴もあります。検査項目が少ないためAGAと確定診断できないのもデメリットです。また、治療内容によっては保険適用にならず、AGAクリニックと同じだけの費用がかかる可能性もあります。
AGAクリニックの薄毛(AGA)治療の特徴
AGAクリニックでは、治療の選択肢が多いほか、皮膚科ではできない発毛の治療を受けることもできます。専門病院であるため検査も詳細に行います。費用が高額な治療方法もあるため、慎重な検討は必要です。また、短期間で結果を出したい場合も向いています。
AGAクリニックで薄毛治療するメリット
AGAクリニックは薄毛専門で治療を行っているため、皮膚科の治療に比べて効果が出やすい傾向にあります。継続的に通わなければならないのは同じですが、早く結果を出したいのであればAGAクリニックがおすすめです。治療の選択肢も多いため、希望する形での治療が望めます。
加えて、皮膚科よりも詳細な検査を行うため、それに応じた治療法を提案できるメリットもあります。遺伝子レベルの検査もできることから、本気で薄毛の治療をしたいと思うのであれば、AGAクリニックの受診がおすすめです。
AGAクリニックで薄毛治療するデメリット
AGAクリニックで治療するデメリットは、治療方法によっては治療費が高額になる点です。皮膚科の場合は検査項目も少なく、治療方法も現状維持のみであるためそれほど高額にはなりません。しかし、AGAクリニックの場合はメソセラピーや植毛と言った治療ができる反面、費用は高額になりがちです。
また、AGAクリニックと一口で言ってもできることはクリニックによって異なります。実績などを確認したうえで、信頼できるクリニックを探さなければなりません。
皮膚科・AGAクリニック問わず治療費は保険適用外(自由診療)なので注意
皮膚科の診断で特定の病気と診断されない限り、AGAは保険適用外での診察、つまり自由診療になります。医療費全額を負担しなければならず、ある程度の経済的余裕が求められるのです。
保険が適用されない理由は、命や日常生活に支障がある疾患の治療ではないためです。薄毛治療以外にもインプラントやレーシックなどがこれに該当します。AGA治療は基本的に自由診療であり、医療費が高額になることを覚えておきましょう。
皮膚科に行くべきかAGAクリニックに行くべきかの判断基準
皮膚科がいいのか、AGAクリニックがいいのか判断がつかない人もいるでしょう。いくつかのポイントはありますが、おおむね以下の基準で判断するといいでしょう。
- 薄毛(AGA)の進行段階が初期かどうか
- 治療にいくらかけられるのか
- 治療の選択肢が多い方が良いか最低限で十分なのか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
薄毛(AGA)の進行段階が初期かどうか
ひとつ目は薄毛の進行状況です。一概に薄毛と言ってもその段階はさまざまで、初期で現状維持を希望しているなら皮膚科がいいでしょう。先述のとおり、皮膚科でのAGA治療はこれ以上進行しないようにする治療であるため、初期状態で発毛を考えていないのであれば皮膚科を選択するといいでしょう。
ある程度薄毛が進行してしまっており、現状維持と発毛を同時に行いたい、幅広い治療を受けたい場合はAGAクリニックがおすすめです。発毛治療はAGAクリニックで可能で、個人ごとに適した治療法を受けられます。AGAの進行速度や段階に関しては、以下の記事を確認してください。
関連記事:AGAの進行速度は基本ゆっくりだが「早期治療」を心がけることが最も重要!
治療にいくらかけられるのか
薄毛治療にいくらかけられるのかもポイントのひとつです。治療内容と被る箇所もありますが、最低限の治療費で進行を食い止めたいのであれば皮膚科を選択しましょう。一方で本格的にAGA治療を受けたいのであればAGAクリニックとなります。治療の選択肢や処方される薬が多いため、費用がかかります。
また、治療費以外にも継続的に通えるのか、通うためにいくらかかるのかの計算も必要です。交通費を含めていくらまでなら出せるのか、どの程度本気で治療したいのかを考えて決めましょう。AGAの治療費目安に関しては、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:AGA治療の費用相場はいくら?保険適用される?AGA治療で後悔しないためのポイントも解説
治療の選択肢が多い方が良いか最低限で十分なのか
治療の内容によっても受診する病院は異なります。内服、外用薬(AGA治療薬)の治療のみでOKなのであれば皮膚科で問題ありません。その他にも植毛や注射などの、幅広い治療を受けたいのであればAGAクリニックです。
検査のレベルで決めてもいいでしょう。皮膚科の場合はごく簡単な検査だけで済みますが、AGAクリニックであれば遺伝子レベルでの治療を受けることも可能です。治療や検査にどこまでのものを求めるのかを判断しましょう。
皮膚科or AGAクリニックの判断基準まとめ
ここまで紹介した判断基準をまとめると以下のとおりになります。
【皮膚科で薄毛治療するのがおすすめの人】
- 薄毛の進行が初期段階で発毛治療までは必要ないと思っている人
- 費用をあまりかけたくない人
- 最低限の治療・検査でいい人
【AGAクリニックで薄毛治療するのがおすすめの人】
- 進行段階で発毛治療などを受けたいと思っている人
- 予算がありAGA治療にお金が出せる人
- 豊富な治療方法や細かい検査をしてほしい人
豊富な治療方法や実績重視ならAGAクリニックがおすすめ
AGA治療は、進行具合によりますが皮膚科でもAGAクリニックでも受診できます。治療内容に差はあるものの、薄毛を気にしているのであれば一度調べてみてもいいでしょう。
しかし、総合的にはAGAクリニックがおすすめです。AGAクリニックは皮膚科ができることはすべて対応できます。薄毛治療は継続的に通院し、続けてこそ意味があります。皮膚科よりも実績が豊富であるため、ぜひ一度AGAクリニックに問い合わせてみてください。
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